アジア・フィルム・アワード・アカデミー(AFAA)はさらに、世界的にも高い評価を受ける黒沢清監督が、日本人監督としては初めて、審査委員長を務めることを発表いたしました。黒沢監督は、2021 年の第 15 回 AFA にて、『スパイの妻』で最優秀作品賞を受賞しています。黒沢監督は、他世界中の映画人が務める審査員たちと 200 名を超える投票メンバーを率いて、今年の受賞者を決定します。
黒沢清監督コメント
「名誉ある役目を頂き、大変光栄に思っております。アジアは映画の宝庫です。それはこの地域が持つ、様々な現実、様々な物語、そして様々な人々の間に流れている豊かな多様性から来るものだと考えています。このアジア・フィルム・アワードで今年もこれまで誰も見たことのなかった豊かな、全くユニークな作品に出会えることを楽しみにしています。」
1955年兵庫県神戸市生まれ。立教大学在学中より8ミリ映画を撮り始める。長谷川和彦、相米慎二に師事した後、商業映画に進出。97年の『CURE』で世界的に注目され、2000年の『回路』で第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。その後も08年の『トウキョウソナタ』で同映画祭の「ある視点」部門審査員賞。この作品は第3回アジア・フィルム・アワード作品賞も受賞している。14年の『岸辺の旅』ではカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞。20年に公開された『スパイの妻』は第77回ヴェネチア国際映画祭での銀獅子賞を受賞。この作品は第15回アジア・フィルム・アワード作品賞も受賞した。