アジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)は、授賞式の関連イベントとして、今年のノミネート作品を含む9作品の上映およびトークや舞台挨拶イベントを、3月7日(木)から11日(月)まで香港で開催することを発表いたしました。
アジア・フィルム・アワード・アカデミー(AFAA)は、年間を通じて世界でアジア映画の普及活動を行っており、その活動の中でも主要イベントである授賞式(AFA)は、世界最大級のアジア映画の祭典です。授賞式および関連イベントには、世界中の映画人が一堂に会し、アジアの映画文化を世界に広めるとともに、映画ファンと映画人の交流を促進しています。
Asian Cineramaと題した上映イベントでは、作品賞にノミネートされている3作品(『悪は存在しない』、『12.12: The Day(英題)』、『Paradise』)のほか、3部門にノミネートしている『怪物』、また特別招待作品として、審査委員長の黒沢清監督の代表作『トウキョウソナタ』(2008)、さらに第16回AFAで最優秀助演男優賞を受賞した『エゴイスト』(2023)を含む、9作品の上映を予定しています。
上映に合わせて、制作の裏側を語るトークや座談会、舞台挨拶イベントも実施し、日本からは審査委員長である黒沢清監督が、『トウキョウソナタ』の上映に合わせて登壇し、長年の創作の軌跡を語るほか、『怪物』の是枝裕和監督と脚本家の坂元裕二さんによる制作秘話、また昨年第16回AFAで、『ドライブ・マイ・カー』で最優秀音楽賞を受賞した石橋英子さんによる、濱口竜介監督と再びタッグを組んだ『悪は存在しない』の映画音楽制作や濱口監督とのコラボレーションについてお話など、監督や俳優以外の視点にもスポットライトを当てた、AFAならではの多彩なイベントがラインナップされています。さらに、特別招待として上映される、第16回AFAで3部門にノミネートした『エゴイスト』から、松永大司監督、主演の鈴木亮平さん、そして本作で最優秀助演男優賞を受賞し、今年Youth Ambassadorを務める宮沢氷魚さんも舞台挨拶イベントに登壇し、観客と交流します。
Asian Cineramaは、Create Hong KongとFilm Development Fundの支援を受け、AFAAが Broadway Cinemathequeと共催。3月7日(木)から11日(月)まで、Broadway Cinematheque、PREMIERE ELEMENTS、MOViE MOViE Cityplazaで実施されます。チケットは2月24日より販売を開始します。チケットに関する詳細は、AFAAのウェブサイト(afa-academy.com)またはBroadway Circuitのウェブサイト(cinema.com.hk)をご覧ください。
AFAの授賞式は、3月10日(日)に、西九龍(ウエストカオルーン)文化地区の【戯曲センター(Xiqu Centre)】にて開催予定で、AFAA公式YouTubeチャンネル youtube.com/@AsianFilmAwardsAcademyでもライブ配信予定ですので、ぜひご視聴下さい。
上映作品
『Paradise』(スリランカ、インド)
AFA17
プラサンナ・ヴィターナゲー監督はスリランカで最も影響力のある現代映画監督のひとり。スリランカの経済危機を舞台にしたこの作品は、釜山国際映画祭でキム・ジソク賞を受賞。
ゲスト:プラサンナ・ヴィターナゲー監督
日程・会場:3月7日(木)19:15 Broadway Cinematheque