張家振(テレンス・チャン)
テレンス・チャンは、1970 年代半ばにニューヨーク大学で映画製作を学び、故郷の香港に戻ると、ゴールデンハーベスト社で一連の映画を制作。1986 年には D&B映画に移り、海外配給部長を務め、香港映画の海外宣伝に尽力した。1988 年には ツイ・ハークのフィルム・ワークショップに移り、ゼネラルマネージャーとして務める。その後、ジョン・ウー監督と会社を設立し、名作の『狼 男たちの挽歌・最終章』 (1989)、『狼たちの絆』 (1991)、『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』(1992)などをプロデュース。彼らのコラボレーションはハリウッドにも広がり、チャンはその期間中に『ブロークン・アロー』(1996)、『フェイス/オフ』(1997)、『ミッション:インポッシブル2』(2000)、『ウインドトーカーズ』(2001)、『ペイチェック 消された記憶』(2004)など、ウーのすべての作品をプロデュースした。その他、マーク・ウォールバーグ監督の『ビッグ・ヒット』 (1997) と 『NYPD15分署』 (1999)、および『アンナと王様』など他の監督の作品もプロデュースした。21世紀に入り、二人は大河映画『レッドクリフ』二部作を中国本土で撮影し、中国と日本の興行収入記録を塗り替えた。二人が最後に共同制作したのは、2014年の『The Crossing ザ・クロッシング』の二部作だった。
2012年にCineAsia「10年間最優秀プロデューサー」賞を受賞。以来、新人監督のサポートに専念し、剣戟映画『レイン・オブ・アサシン』、『ブレイド・マスター』、アクション映画『グレート・アドベンチャー』、『雪暴 白頭山の死闘』、『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』、フィクション映画などをプロデュースした。
2023年に回憶録『私の映画人生:香港、ハリウッド、北京』を執筆し、7月に香港で出版された。